【失敗しない】アウトドアジャケットの選び方

昨今のアウトドアブームによりタウンユースのアウタージャケット(防寒着)としても着用されるようになったアウトドアジャケット。その種類は多岐に渡り、設計されている機能もそれぞれ異なります。

この記事ではアウトドアジャケットを購入する前に知っておきたいレイヤリングシステムについて記載していきたいと思います。

 

レイヤリングシステムとは

アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の3グループに分けて重ね着し、天候や運動量に応じて着脱することで温度調節を行い、ウェアの性能を発揮させることをレイヤリングといいます。

 

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 3層が基本のレイヤリングになりますが、状況によって2層や4層にしたほうが快適な場合もあります。

適切なレイヤリングにより、それぞれのウェアの特性を生かし、アウトドアアクティビティをより快適に、そして安全に楽しむことができます。


レイヤーの種類

アウターレイヤー

アウターレイヤーは防水性、防風性を主な目的とし、雨・風・雪などから身体を守ります。想定する気象条件によって、薄手の風よけから、厚手の防水・防風タイプまさまざまなウェアがあります。

アウターレイヤーは主にハードシェル、ソフトシェル、ウィンドシェル、レインウェアに分類され、特徴は以下のとおり。

 ハードシェル:通気性はないが、防水性・防風性の両方を備えている。

 ソフトシェル:防水性はないが、柔軟で通気性・耐水性を備えている。

 ウィンドシェル:防水性はないが、軽量で防風性・透湿性を備えている。

 レインウェア:防風性はないが、防水性と透湿性を備えている。

 

ミドルレイヤー

ミドルレイヤーは保温性の確保を目的とし、外部の冷気と体温との間に「空気の壁」を作ることによって体温を閉じ込めます。

気象条件や発汗・運動量などに応じ選択しますが、ベースレイヤーからの湿気をスムーズに透過させる通気性や速乾性も重要になります。

 

ベースレイヤー

ベースレイヤーは、身体からでる汗を吸い、布全体に水分を広げドライな状態に保つことを目的とし、気象条件、発汗;運動量などに応じて選択します。ベースレイヤーはあまり見えない部分ではありますが、アウトドアではとても重要なレイヤーになります。

注意事項として、コットンを素材とするウェアをベースレイヤーを選択しないように気をつけましょう。コットンは水に濡れると保水し、保水すると液体を気体に変える気化熱という現象が発生します。この気化熱が発生する際に熱が奪われるため、体温低下に繋がります。